現在、大学史資料室では、常設展示「師範学校の歴史をふり返る 師範学校の展開と戦時下の様子」を開催中です。「今月の學藝アルバム」では、常設展示の展示物について紹介します。
東京第一師範学校男子部附属国民学校『集団疎開絵巻』ケース内展示の様子
学童集団疎開とは、第二次世界大戦末期、米軍による本土襲撃に備え、大都市部の国民学校初等科児童をより安全な地域に一時的に移住させたもので、師範学校附属国民学校でも実施されました。東京第一師範学校男子部附属国民学校では、1944(昭和19)年8月より第一次集団疎開が開始され、児童280名が長野県の浅間温泉に疎開しました。
『集団疎開絵巻』は、1945(昭和20)年6月からの長野県下伊那郡上久堅村での再疎開における附属国民学校児童の生活の様子を描いた絵巻であり、疎開先での日常の一端を垣間見ることができる貴重な資料です。
東京第一師範学校男子部附属国民学校『集団疎開絵巻』壁展示の様子
朝起きてから眠りにつくまでの一日の様子が、鮮やかなイラストで描かれています。
Комментарии